月経何日目までを「生理中」と考えるべきか―。

指導者ならずとも、ヨギー二なら気になる話題からスタートした
SHIZENヨガスタジオ・ディレクター・ドミニカ・芹ヶ野先生による
「プロップスを使ってティーチングスキルアップ」ワークショップ
vol.4。実践メニューはこちら。

~MENU:【ハッピーな腰&背骨をつくる後屈】~
Virabhadrasana 1 ウィーラバッドゥラ・アーサナ1(英雄のポーズ1)
Utthita Parsvakonasana パールシュワコーナ・アーサナ(三角のポーズ)
Dhanurasana ダヌラ・アーサナ(弓のポーズ)

ところで、

ハッピーな腰、ハッピーな背骨とは、どのような状態でしょうか。
背骨がゆるやかなS字カーブを描き、どこにもムリがなく、
エネルギーにも滞りのない、伸びやかな状態でしょうか。
だとしたら、その伸びやかさはどこから来るのでしょうか。
そんな大きなテーマを抱えてまず取り掛かったのは…



そう、TadasanaからのUrdhva Hastasana。

胸骨を前ではなく上に引き上げ、同時に尾骨を下げる意識。
背骨の錨としての大腿骨の働き。
腕を持ち上げることでストレッチされる腰筋。

すべてのポーズの基本となるTadasanaをおさらいして、
サイドストレッチに備えます。

【適応】ヨガブロックを使って両体側が均等に伸びる高さを探ります

「左足から頭頂はTadasanaと同じです。
右体側を縮めないでください。
頭は垂れ下がりませんよ」とドミニカ先生。

【適応】腕を持ち上げると、左半身はUrdhva Hastasanaそっくり

それでも、両体側の伸びが均一でないとしたら、
背骨の長さに必要なだけの足幅を取っていないこと。
股関節周りの柔軟性が問題となり膝が90度まで曲げられないこと。

Uttita Parsvokonasanaの「観察」ポイントをひもといて行きました。

【アジャストメント】「私は指3本を使うのが好きです」とドミニカ先生。そして、壁も大切なプロップに◎

【適応】セルフアジャストメントとも言えるでしょうか

前から見るとこのような感じ。胸が開いて気持ちよさそう!

今回も貴重なお話しをシェアしてくださったドミニカ先生が
ユーモアたっぷりの語り口で繰り返されたのが「質」vs.「量」
についてのお話しでした。

土台を意識して、ポーズとの一体感を最大限に受け取るための
「質」の向上と、ホールドの長さや、土台から離れた部分の
ディテールなど「量」の向上において、いかなるときも「質」
を優先させるべきだと。

当然のことのようで、つい忘れがちなことではないでしょうか。

「教えることは習慣なので、良い習慣をつけましょう。
いつまでも量ばかりに気を取られていると、怪我という
産物しかもたらされません。頭で理解できたとしても、
身体で理解するには時間が掛かるもの。様々な癖を何十年
と習慣として体得してきたのですから。それでも質を向上
させていけば、次第に量も向上していくでしょう。」

ひとりひとりに与えられるチャレンジと、勇気を持って
向き合うことを教えてくれるような充実の3時間でした。

次回は12月5日(水)13時~
Vol5【背骨を伸ばして胸を開くツイスト】
Bharadvajasana バラドヴァージャ・アーサナ(賢者のねじりのポーズ)
Marichiyasana3 マリッチ・アーサナ3(片膝を立てた前屈のポーズ)
Knees side to side ニーサイドトウサイド
Setu Bandha Sarvangasana セーツ・バンダ・サルバンガサナ(太鼓橋のポーズ)

次回は、ツイストポーズで再び背骨にアプローチ!
ご褒美ポーズのKnee Side to Sideをプラスした4ポーズになります。
どうぞ、お楽しみに。