vol.12 Yogaia ヨガイア/Barcelona


地中海性気候に恵まれたバルセロナ。街の象徴とも言えるサグラダファミリアをはじめ街に点在するアントニオ・ガウディの幻想的な建築物郡やピカソ美術館やミロ美術館など、ヨーロッパにおいてもこれほどアートを肌で感じられる街は少ないかもしれない。

バルセロナは、ロンドン、ミュンヘンに並んで欧州のヨガシーンをリードするヨガシティでもある。今回ご紹介する「YOGAIA(ヨガイア)」は、バルセロナらしいモダンデザインとヨガ哲学をあわせ持ったヨガスタジオだ。スタジオのこと、ヨガのこと、バルセロナのヨガシーンについてなど、スタジオオーナーのひとり、Alvise Vianello(アルヴィゼ・ヴィアネッロ)さんに話しを聞いた。

スペインでも珍しい共同出資型スタジオ
目指すのは、“ヨガ寺”。

サグラダアファミリアのほど近く、南西に10分ほど歩いたサン・ジョアン通りにあるガラス張りの外観。ガラス越しに覗くヨガスタジオYOGAIAは、カラフルなヨガマットやラグが並ぶモダンな空間だ。ショップの奥にある受付カウンターでチェックインして、置きマットが並ぶ更衣室を通り過ぎると、150平米のヨガスタジオが現れる。スタジオ内には、窓がない代わりに奥手に4畳間ほどのガラス張りの四角い庭があつらえられていて、光を集めたグリーンがガラス越しに鮮やかに映えている。

この小さな庭に象徴されるように、自然との共生、そして他者との共存がYOGAIAのテーマになっている。例えば、「ヨガ」と「ガイア」を組み合わせたスタジオ名には、惑星と全ての生命が完璧な均衡を保った生態系であることへの敬意が込められている。そして、2013年のオープンには、実に15名の共同出資者が名を連ねたという。「僕たちは皆、アンドレイ・ラム・オーム(*)からヨガを学んだ仲間なんだ。共同出資者のうち僕を含めた4名がヨガインストラクターとしてスタジオで、ダーマヨガから派生した“ハタラジャ”を指導しているよ。」と、アルヴィゼさん。

(*)Andrei Ram-Om(アンドレイ・ラム・オーム)
コロンビア出身のヨガティーチャー。2003年からダーマ・ミトラを師とし欧米・南米・アジアを旅しながら指導を続ける。来日経験もある。

スタジオから垣間見る
バルセロナのヨガシーン


週に約40本行われるクラスの大半が“ハタラジャ”を軸にしているが、スタジオを訪れた日はたまたま陰ヨガのワークショップが行われていた。「陰ヨガは、アマンダが担当するとても人気のあるクラスだよ。陰ヨガは、有機的に構造化された優れたテクニックだと思う」と、アルヴィゼさん。

ヨガ寺としてのYOGAIAの象徴として、無料で行なわれているヨガ哲学のクラスがある。アルヴィゼさんが、ヨガスートラを分かりやすく読み解くレクチャークラスで、水曜日の朝8時からという時間帯に関わらず人気クラスだ。「ヨガとは、“見るもの”と“見られる者”を統合するのではなく、“見るもの”と“見られる者”を識別すること。自分自身を客観的に見つめ、必要であれば笑い飛ばせること。これは、バルセロナのような街で暮らす上で大いに役立つスキルなんだ。変化を望むならば自分自身を見つめる必要があるし、そのためには静寂な時間を持つことが必要なんだ」。スタジオでは、ヨガ哲学の他にメディテーションクラスも無料で行われている。

<写真>2011年の初回からバルセロナヨガカンファレンス(BYC)でレッスンを担当しているアルヴィゼさん。

Interview : Emi Onishi(OJAS) , Edit : Yoga works , Courtesy to YOGAIA.