vol.9 フランク・マウロ先生とヨガブロックの場合。

マツヤサナ

Matsyasana

マツヤサナは、背骨に働きかけるユニークな後屈ポーズです。ヨガブロックを用いることで、腰椎や頸椎に比べて可動性が低い胸椎に効果的にアプローチできるため、心地よい胸の開きを感じられるでしょう。また、Urdvha Dhanurasana（ウールドゥワ・ダヌラアサナ）の準備ポーズとして最適。より深い後屈に必要な肩帯と体側のストレッチ、呼吸系システムが機能するでしょう。ヨガブロックにダラリと身体を横たわらせるのではなく、背面に意識を通わせながら行ってみてください。

1. 壁に頭頂を向けて、マットの上に仰向けに横たわります。手元にヨガブロック２個を用意しておきます。
2. 両腕を持ち上げ、耳の側からまっすぐに壁へと伸ばして、指が床の方向になるように手を配置します。腕をわずかに曲げて、手のひらを壁に軽く押しつけます。指は床から約8～10cmの高さで壁に触れています。
3. 位置が確認できたら、坐骨の位置を変えないように上体を起こし、ブロックが肩甲骨の下の角をしっかりサポートするように横向きに配置します。ブロックの高さはここではミドル（中）にセットにします。
4. もうひとつのヨガブロックを頭の下に配置します。高さは同じくミドル（中）にセットします。ブロックの前側に後頭部を載せたら、ブロックの後側にスペースができます。壁を押している手が疲れてきたら、肘と肘を持って、ブロックの後側にできたスペースに腕を休息させるのも良いでしょう。腕の上下を入れ替えることもお忘れなく。
5. 腕を壁に向かって伸ばすのが気持ちよければ、人差し指の付け根が壁に触れるように軽く押しつけます。脚は背面全体がマットに接して長く伸び、グラウンディングを感じられる状態が理想的です。

• Frank Mauro（ふらんく・まうろ）先生について。
• 指導されているヨガスタイル。
• ヨガブロックの使用頻度。
• 先生に会えるスタジオ。

ニューヨークシティ在住。ヨガスタジオ「Now Yoga」共同ディレクター。1990年に本格的にヨガを始め、1996年から指導者としての活動を開始。2001年からスタジオが閉鎖するまでシンディ・リー率いる伝説的ヨガスタジオ「Om Yoga Center」にて指導、またトレーニングプログラムの開発・指導に携わった。難解な概念も平たくユーモアを交えて紹介するティーチングは、レベルを問わず定評がある。

アライメントベースのヴィンヤサ・ヨガ

頻繁に使用します。ヨガブロックとヨガブランケットの使用頻度が最も高く、その次がヨガベルトです。目的別、また時間帯や季節、体調など様々な要素に合わせることができるため、ビギナーからアドバンスまで全レベルのレッスンで頻繁に登場するアイテムです。

ポコ☆スタ

長野県安曇野市穂高796-1　>> map
TEL:0263-82-2478
アシュタンガヨガや陰ヨガなどのレッスンが毎日行なわれている他、国内外から指導に来る著名インストラクターのワークショップが人気。年に2度、フランク・マウロ先生によるワークショップやトレーニングが行なわれている。詳しい開催情報などは >> pocoyoga-azumino.com