vol.8 鳥井むつ子先生とヨガブロックの場合。

ヨガベルト・ヨガブロックでできる10のポーズ。

スプタ・ヴィラーアーサナ

Supta Virasana

花粉症の季節、アレルギー症状の緩和に効果的なポーズとして鳥井むつ子先生がレコメンドしてくれたのは、スプタ・ヴィラ―アーサナだ。体の前面を心地よく解放し、胃腸や腹部のつっかえを取り除いてくれるリラックスポーズのひとつだが、After写真のように背面にブロックを使うことで、Before写真のように腰が不自然に反ることがなく安全に行える。

また、ボルスターを使って行うバリエーションよりも、胸がしっかりと広がるのが特徴で、「胸を開くと呼吸がより深くスムースになり、鼻のムズムズがなくなります。花粉がツラい春先には毎日このポーズをやっています」と言うむつ子先生に、ポーズのやり方を教えてもらった。

  1. ブロック2個を手に届くところに用意する。膝を中心にあわせ、膝立ちになってつま先をまっすぐ後ろに向け、足の甲を床につける。
  2. かかとが外に逃げないよう気をつけながら、膝の真裏に親指を入れ、ふくらはぎの筋肉を後ろに押すようにして足と足の間に座る。足裏はお尻に添わせる。
  3. ブロック2個を、頭と肩甲骨の下に逆Tの字になるように置き、坐骨を膝の方に伸ばすようにしながら仰向けになり、横にしたブロックの上に肩甲骨をあてがい、もうひとつのブロックに頭を置く。
  4. 両肘を頭の上で抱えたら、腕もブロックに預け、無理がなければ頭のブロックを一段低くして顎を高くすると、鼻の通りがよくなる。
  5. 3~5分程度ホールドしたら、後頭部を腕で支え、胸の上まで持ち上げてから手で床を押して起き上がる。

膝に違和感がある場合は、①で折りたたんだヨガブランケットに坐骨だけを乗せるようにして座る。②でヨガベルトを使って両ふともも中心部を固定すると、股関節周りにスペースが感じられるだろう。ホールド時間は1分程度から始めて徐々に5分程度まで伸ばしていくこと。

スプタ・ヴィラーアーサナ
スプタ・ヴィラーアーサナ

(Before)膝は床に下ろそうとして、腰が反れてしまっている
(After)ボルスターを使うバリエーションよりも胸がしっかりと広がるのが特徴

INFO

鳥井むつ子花粉症の症状緩和のために2000年にヨーガを始める。2006年から習慣としているドミニカ・芹ヶ野のヨガクラスを通して、ヨーガが身体のバランスを調えるだけでなく、心にも充足感をもたらしてくれることを知る。SHIZENヨガスタジオでレッスンを担当する他、ドミニカ・芹ヶ野のアシスタントとしても活躍している。
ハタヨガ、リストラティブヨガ
ほぼ毎回(レッスン時・練習時共)
SHIZEN YOGA

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TEL:090-3814-4488
SHIZEN YOGA2004年3月にドミニカ・芹ヶ野により設立されたSHIZEN YOGAは、ドミニカの「自分の愛するヨガを多くの人々と共有し、生徒のニーズにより応えたい」という気持ちから、少人数制でインストラクターと生徒が密に対話できるスタジオとなっています。>> スタジオのレッスンスケジュール