vol.10 GORI宮下先生とヨガブロックの場合。

ヨガベルト・ヨガブロックでできる10のポーズ。

陰ヨガのサドルポーズ(鞍のポーズ)

Yin Yoga: Saddle Pose

陰ヨガの特徴のひとつとして、ポーズの名前の独創性が挙げられる。”アザラシ”や”スワン”のように他のスタイルでも使われるポーズ名もあれば、”キャタピラ”(芋虫)や”ドラゴンフライ”(とんぼ)などポーズの形に着想を得た独創的なネーミングがつけられたポーズ名もある。既存のポーズ名を採用しないことで既存のアライメントルールを検証し、それぞれの骨格や体格にあったポーズの取り方を探求してもらいたい。陰ヨガの世界的第一人者、ポール・グリリー先生のそんな願いが反映されている。

ポール・グリリー先生から陰ヨガを学んだ、GORI宮下先生がレコメンドしてくれたのは、サドルポーズ。「スプタ・ヴィラーアーサナ」に見た目は似ているが、陰ヨガでは太もも前面のストレッチと腰に緩やかなカーブを取り戻すことを優先し、アライメントには拘らない。「胸から胃のあたりの緊張を緩めたい時、また胃のあたりに不快感のある時などに、すっきりとさせてくれるポーズです。疲労感がある時や、食べ過ぎてしまった時にもお勧めできるポーズです」(GORI先生)

  1. ブロック2個を手に届くところに用意したら、両膝を曲げ、足の上に座ります。写真のように膝を左右に開いで両足の上にお尻を乗せるか、割り座が楽にできる人は割り座になって両足の間に座っても構いません。
  2. ブロック1個を背骨の上部(肩甲骨の間)に置き、もう1個を頭の下あたりにくるようにセットします。
  3. ゆっくりと手を使いながら、背中と後頭部をブロックの上に休ませます。この時、膝が開いても構いません。
  4. そのまま両腕を楽な位置に開いて、3~5分過ごします。 首・肩・背中、胸、腹部を柔らかにして、呼吸を深めていきましょう。
  5. ポーズから出る時は、腹筋に少し力を入れ、肘や手を使って上体を起こします。シャヴァーサナで休みます。

膝に違和感がなく、太腿の前面にも腰にも心地よいストレッチが感じられない人は、ブロックを外して、背中が床に着くまで上体を倒していきましょう。3~5分ホールドしますので、ポーズの初めから無理をしないことが、すべての陰ヨガポーズの原則です。

陰ヨガのサドルポーズ
陰ヨガのサドルポーズ

膝を曲げて後ろに仰向けになると、膝に負担のかかる方、腰の反りがつらいという方は、ブロックを使うことで負担を軽くする事が出来ます。ボルスターでも代用できますが、ブロックを使うことで高さの微調整が可能です。猫背気味の方にも◎(モデル:柿沼 三恵子さん)

INFO

GORI宮下ヨガインストラクター。1998年に人と関わる仕事をしたいと思いたち、整体の学校に通い始めたのがヨガへの一歩となり2001年に綿本彰からヨガ指導者資格を取得。2003年に指導を開始し綿本ヨーガスタジオにてパワーヨガ、陰ヨガなどの指導にあたる他、女性誌などのメディアを通してヨガの普及に努める。近著に『今日から始めるインヨガ』(主婦と生活社)がある。
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