インヨガ-ルが語る「陰ヨガ」の魅力

インヨガ-ルが語る「陰ヨガ」の魅力

【連載第三回】人生にも、ヨーガにも、スパイスが必要

綿本ヨーガスタジオで「陰ヒーリング」クラスを担当するGORI宮下先生、ヨガインストラクターでヨガワークスが発行する『YOGAPRESS』ライターである村上華子先生、ヨガスタジオ・ヨガマで「子宝ヨガ」を指導する西川尚美先生、「今日からはじめる陰ヨガ」編集者・長島恭子氏、日本語版DVD『ポール・グリリーに学ぶ陰ヨガ』プロジェクトマネージャーで翻訳アシスタントを務めたヨガワークス伊澤加菜子による陰ヨガ女子座談会が、銀座の某カフェにて行われました。


― インヨガールのみなさんの、陰ヨガ頻度はどれくらいでしょうか。どんなシーンで陰ヨガをされていますか?

西川先生「私は毎日派です(笑)朝、ポール先生の陰ヨガDVDを観ながら陽ヨガをして、夜は帰宅してから陰ヨガをします。これが調子いいんです。マインドの鎮静効果はもとより、ボディにも有効です。生活習慣からくる関節の固着を緩和するのに、陰ヨガポーズが効くんです!ポール先生が陰ヨガは毎日するべきだ、と言われる理由がよく分かりました」

伊澤「身体は日々老いのプロセスを辿っていくものだから、小さな負荷を毎日かけ続ける必要があると、陰ヨガDVDでもおっしゃっていますよね。過酷なトレーニングではなく、陰ヨガポーズのようなゆるやかな負荷が、関節の固着を防ぐというセオリーです」

長島さん「疲れた時こそ、ごろごろしたり、だらだらする時間があれば、ストレッチ代わりに陰ヨガを試してもらいたいですね。陰ヨガポーズは、覚えてしまえば簡単なものばかりなので、”ながらヨガ”でも、かなりスッキリします」

― 毎日、陽ヨガと陰ヨガをプラクティスされている西川先生ですが、指導されている「子宝ヨガ」でも、陰ヨガポーズを採用されていますか?

西川先生「スタジオ・ヨガマで開講している「子宝ヨガ」では、ポーズをする週とリラックスする週を設けていて、前者では陰ヨガ、後者ではリストラティブヨガを取り入れています。不妊の問題を抱えていると、どうしても心と体が離れてしまいがちになるので、心と体にアクセスできる陰ヨガはGOODです。ただ、授かりたいと考えていらっしゃる方には、一瞬でも血流を止めてもらいたくないのです。「子宝ヨガ」では、ポーズをホールドする時、小さく動き続けてもらって、どこにも圧迫が起こらないように注意します。ムリがなく心地いいポイントで止めておくのが大切です」

<写真>陰ヨガって大勢のクラスだったとしても、ひとりきりになれる。ソロになれるヨーガなんですよ。(村上先生)

― 村上先生とGORI先生は、どんな時に陰ヨガをされていますか?

村上先生「ポール先生のDVDを見ながらする、おうちで陰ヨガも気に入っていますが、スタジオで受ける陰ヨガは、やっぱり “ドラマ” がありますよね。陰ヨガって、大勢のクラスだったとしても、みんなのエネルギーを感じるというより、ひとりきりになれる。ソロになれるヨーガなんですよ。カフェでひとりでお茶する感覚で、気が向いたときに陰ヨガを取り入れています(笑)」

GORI先生「私は、普段のプラクティスでは、陽ヨガをしてから陰ヨガをすることが多いですが、どちらに比重を置くわけでもなく、その時々で必要だと感じるものを、バランスよく取り入れるように意識しています。ストレッチやセルフマッサージなど、身体をほぐした後に陰ヨガをすると、生まれ変わったみたいにスッキリしますよ」


その日の気分や体調にあわせて、毎日をおいしくするスパイスとして、陰ヨガを取り入れるのが、インヨガールのたしなみ。これから陰ヨガをはじめようと思っているインヨガール予備軍の皆さんも、まずは10分間程度のインヨガタイムから始めてみませんか。インヨガ―ルズトークは続きます。